Linux初心者向け Linux MintとMacでファイル共有をする方法をまとめた
このページの内容
LinuxPCのファイルをメインのMacからもアクセスしたいので、Linuxにファイル共有の設定をしました。
当方はLinux Mint19.3を使用しています。
Webで調べると、Linuxでファイル共有をする最もメジャーで簡単な方法は、Sambaを使用することのようです。
Sambaは、Windowsのファイル共有の仕組みを実装したフリーソフトです。
これを導入するとLinux/macOSなどのUnix系OSでも、Windowsのようにファイル共有ができるようになります。
初心者の私が覚えたことも踏まえて、初心者向けに解説を残します。
インストールはGUI版もあるようですが、勉強も兼ねてLinuxコマンドを用いて導入します。
導入手順
(1) Linuxのターミナルを立ち上げる。
(2) 以下のコマンドでSambaをインストールする。
$ sudo apt-get install samba
※このとき、パスワードを求められた際には、ログインパスワードを入力します。
(3) 以下のコマンドでSambaにユーザの権限を与える。
$ sudo pdbedit -a <<ユーザ名>>
※パスワードの設定を要求されますので、入力します。
ログインパスワードと同じがわかりやすいので、それを入力しておきます。
(4) 以下のコマンドでユーザのホームディレクトリにアクセスできるようにするよう、設定ファイル「smb.conf」を開く。
$ cat <<EOF | sudo tee -a /etc/samba/smb.conf
続いて以下を入力し、設定値を書き込む。
[homes]
browseable = no
read only = no
valid users = %S
EOF
(5) 以下のコマンドで再起動し、設定を反映させる
$ sudo systemctl restart smbd nmbd
(6) Sambaを常に有効にする
$ sudo systemctl enable smbd
Macから共有できたことを確認する手順
(7) MacのFinderを開きメニューバー から「移動」→「サーバに接続」を選択。
ドロップダウンリストに、Windowsの共有ファイルを開くのと同じように以下のように入力し「接続」を押下する
smb://<<コンピュータ名>>
(8) 登録ユーザにチェックを入れて、(8)で設定したユーザ名とパスワードを入力する
(9) マウントするボリュームを選択する。
(10) フォルダにアクセスできることを確認する。
以上で、手順は終わりです。
注意事項
・(4)について「smb.conf」は大事な設定ファイルですので、エクスプローラからダブルクリックでテキストエディタを立ち上げて編集することはできません。もし入力をミスった場合は、以下のコマンドでviを立ち上げて編集します。viの使い方は別途webで確認します。
$ sudo vi /etc/samba/smb.conf
・(6)を実施しないと、PCをシャットダウンした後、Sambaが自動で立ち上がりません。その場合は、(5)を実施すると再び立ち上がります。
Linuxコマンドの説明
コマンド | 意味 |
---|---|
sudo | 管理者権限で実行する。 |
apt-get | ソフトウェアパッケージを管理する ためのコマンド。 |
cat <<EOF | 入力内容を追記するための記述。 |
tee | 入力内容を指定したファイルに 出力する。 |
vi | テキストエディタviを立ち上げる。 Macでも使用可能。 |