低スペックノートPCをLinux機として復活させてFX自動売買にしてみる①
本記事の目的
Linux初心者の私が、自宅に眠っていた古いノートパソコンを用いてLinuxを導入し、 FX自動売買機として活躍させる工程を、以下のような方々を対象にわかりやすく解説をします。
・Linuxの導入手順を知りたい初心者の方
・家にある古いPCでMT4をやりたい方
概要
使用するマシンは、2009年当時ヤマダ電機で5万円くらいで購入したFRONTIRE。
これは、当時よく出回っていた「intel Atom」CPUを搭載した軽量コンパクトパソコンです。
このCPUは、低スペックではあるものの「省エネ」という軽量マシン欠かせない特性を兼ね備えています。
サーバ機は24時間稼働させますので、この特性は財布にやさしいです。
また、ノートパソコンはバッテリーを積んでるのもポイントです。
あまりありませんが、停電してもしばらくの間稼働してくれます。
※キーボードキーの黄ばみが気になりますが、この対応は別の記事で紹介します。
マシンスペック
項目 | 詳細 |
---|---|
マシン機種と型番 | FRONTIRE FRNU305 |
OS | windows7 starter |
CPU | Atom CPU N280 1.66GHz |
メモリ | 2GB |
HDD | INTEL SSDSA2M160G2GC ATA Device(160GB) |
windows7 starterは、windows7の機能を絞り動作を軽くしたOSです。
これに、INTELのSSDを換装し、さらにメモリを1GB→2GBに拡張しています。
少しでも快適に作業できるようにしたのですが、努力虚しく動作はもっさりしています。やはりCPUが非力なのでしょうか。
※CPU負荷やメモリの使用量は慢性的に高い状態
Linux化する目的
Linux化する目的は単純に動作が重たいのに加えて、Window7のサポートが終了し、セキュリティ上良くないからです。
上述の通り、動作がもっさりしているので、windows10にアップデートするなど考えられません。
Linuxにはたくさんの種類(ディストリービューション)があります。
(種類と説明はこちらにまとめています。)
初心者の私としては、軽量を意識しながら比較的メジャーなものを選択します。
Linux Mintのデスクトップ環境をXfceにすると軽量なようですのでこれを選択します。
準備するもの
・3GB程度入るUSBメモリ
Linux化手順
(1) CPUの64bit対応有無を確認する
Linux Mintには32bit版と64bit版があります。
今後は64bit版が主流になるでしょうから、特に理由がなければ64bit版を選ぶのが良いかと思います。
但し、CPUの64bit対応有無があるため、これを確認します。
コントロールパネル -> パフォーマンスと情報のツールから、
「パフォーマンスとシステムに関する詳細情報を表示および印刷します」
を選択すると、64bitの対応有無を確認できます。
残念ながら私のマシンは64bitに対応していないようなので、32bit版を使用します。
(2) Linux Mintのインストーラーを入手する
Linux Mintのページから、インストーラーをダウンロードします。
Linux Mint 19.3 -Xfce 32bitを選択します。ダウンロードサイズはおよそ1.8GBです。
複数のミラーサイトからダウンロード先を選択できますが、一番上を選択すればOKです。
(3) ブータブルUSBを作成する
フリーソフトの「Rufus(ルーファス)」を使用します。
ここからダウンロードできます。
USBをパソコンに接続し、Rufusを起動したら、以下要領で画面を操作します。
・デバイス:USBドライブを選択する
・ブートの種類:選択を押下して、(2)でダウンロードしたisoファイルを指定する
・上記以外の項目:そのままでOK
スタートを押下するとブータブルUSBを作成できます。このUSBを用いることでLinux Mintを起動することができるようになります。
(4) USBからLinux Mintを起動する
windowsを再起動します。
windowsが終了して立ち上がるときにOSを起動するドライブを指定します。
ドライブを選択するための手順はマシンにより異なりますので、自身のパソコンの仕様を確認した上で実施します。
私のマシンFRNU305はF12キーになりますので、起動直後からF12を連打します。
ブートメニューが表示されたら、先ほど作成したブータブルUSBを選択することによりLinux Mintが起動します。
(5) Linux Mintをインストールする
デスクトップに表示されているCDのアイコンをダブルクリックすると、インストーラが立ち上がりますので、 画面に従って、インストールを進めます。
インストールの方法は、以下2つがあります
① windows7をクリアせずにパーティションを区切り、Linuxをインストールすることで2つのOSを共存させる
② windows7を真っ新にクリアした上で新規にLinuxをインストールする
webの情報により、windowsとLinuxを共存させるとHDDのデータが壊れてよくないような話がありましたが、今回は実験的に①を選択します。 windowsをあえて残す必要がなければ②を選択した方が安定しそうです。
パーティションの詳細な設定をせず、自動で2つに分割されたパーティションをそのまま使用してインストールを進めます。
このあとも、選択画面が表示されますが全てOKでインストールを進めていきます。
インストール手順は以上になります。
インストール後の動作
しばらく使用してみましたが、windowsと共存させたことによる弊害は出ていないようです。このままさらに使用して様子をみてみたいと思います。
タスクマネージャにより確認したところ、windows7のときよりもCPU使用率・メモリ共に少なくなり、だいぶサクサク操作するようになりました。
この次はMT4のインストールを進めていきます。